【大田区の子どもの健康を放射能から守る会-平成23年度大田区議会定例会】

【伊佐治剛議員からの質問に対する答弁】

【質問の要旨】 大田区は区民に対して安全と言う事だけでなく、安心を提供する事が出来ているのか、その点をもう一度検証が必要と考えます。 国際的な「予防の原則」から考えれば「危険か安全か分からない事は、最悪の状況を想定して、より安全な対策を講じる」と言うことであります。 大田区として十分な対応が出来ているとお考えでしょうか?
【答弁書案】(防災・危機管理担当部長) 放射能に対する危機管理の対応についてのご質問ですが、議員のご指摘のとおり危機管理におけて最悪の事態を想定するということは、当然のことと認識しております。 その一方で、区といたしましては、いたずらに区民の皆様に不安をあおるような行動は慎むべきであるとも考えました。 従いまして、今回の放射能に対する危機管理に当たっては、国際放射線防護委員会の2007年勧告や協定を締結している東京工業大学のご助言をふまえて対応しているところであります。

【質問の要旨】 川崎市が東芝と定型詩環境放射線量の測定結果をリアルタイムで公開しています。 南部スラッジプラントや中央防波堤でも同様の監視システムを導入、区民に対して安全をアピールできる環境をつくるべきではないか。 また、南部スラッジプラントでは、排煙機構に放射性物質に対応したフィルター設置など、最大限の安全性確保を都に求めるべきと考えますが、区の見解を。
【答弁書案】 南部スラッジプラントや中央防波堤埋立て処理にリアルタイムの放射線測定システムを導入して、区民への安全をアピールする環境を作るべきだとの質問にお答えします。 安全性の確認は、もっとも優先されるべき事と考えております。 その確認と周知にあたっては、十分な信頼性を担保しながら速やかな公表を行っていく事が重要と考えており、東京都に対しても明確な対処を求めているところです。 また、放射性物質に対応したフィルター設置をすべきとのご質問ですが、南部スラッジプラントの焼却炉からの排ガスは、セラミックフィルター等で固形分を99.9%捕集し、さらに水洗いする事で放射性物質が外部に出ないような構造になっております。 このような事から、安全性は確保されていると思っておりますが、引き続き、安全性確保に向けた取り組みを行うよう東京都に対して要請してまいります。

【質問の要旨】 区としてなかなか主導権をもって対応しづらい私立保育園及び幼稚園での放射線への対応について、区としての見解をお示し下さい。
【答弁書案】(こども家庭担当部長) 区として、私立保育園における放射線への対応をどのように考えているかという質問についてですが、区では、これまでも、私立保育園に対して、適宜必要な情報の提供を行うとともに、施設の放射線量測定を実施するなどの必要な対応をとってまいりました。 今後も、施設設置者の意見、要望を伺いながら、少しでも保護者の方々の不安解消につながるよう、できる限りにの支援と対応をしてまいります。

【質問の要旨】 園児の給食に対して、「各園にたいして出来る限り安全な食材の調達に努めるよう指導する」との回答でしたが、具体的にどのような形で指導するのか。 また区の考える安全な食材とは、どのような食材であるのか。食材の産地公表に関して、今後、掲示板などで情報提供への体制を整えるとの回答でしたが、その後の具体的な取り組みについてお答え下さい。
【答弁書案】(こども家庭担当部長) 区立保育園の給食食材についてのご質問ですが、出来るだけ安全な食材を調達するため、各保育園に対して、納入業者にお子さんの健康を守るため、放射能の影響のない食材の提供について、理解と協力をお願いするよう指導しました。 食材の安全性については生産地での検査、東京都の市場流通品の検査が実施されるなかで、安全性は確認していると認識しています。 なお、国産牛肉については、安全性が確認されるまで使用しないこととしております。引き続き国や都の安全性に関する情報について注視し、保育園に周知を図るよう努めてまいります。 食材の産地公表については、主な野菜、鶏・豚肉、魚介類、米の産地と牛乳の製品などを掲示するよう各保育園に指示したところです。

【質問の要旨】 区立保育園だけでなく、家庭福祉員(保育ママ)に対しても、放射線問題への対応について、共有化をし、保育園での取り組みと同基準での対応を求めるところですが、区の考えをお示しください。
【答弁書案】(こども家庭担当部長)  区立保育園だけでなく、家庭福祉員に対しても放射線問題について、同基準の対応との質問ですが、家庭福祉員においても、お子さんの健康を守るため、保護者からの問い合わせに対して十分対応できるよう、食の安全や放射線の情報について、保育園と同様に適宜提供しているところです。
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